「なぜ美白化粧水・美容液でかぶれるのか」について
美白成分が配合された化粧水や美容液を使用して、顔がかぶれるというトラブルが起きることがあります。
この美白化粧水・美容液で顔がかぶれる原因を調べてみました。
紫外線によってシミになるメカニズム
皮膚の表皮の基底層では、新しい皮膚の細胞がつくられます。
この基底層には、メラノサイトという細胞も存在しています。
さらにメラノサイトの中にメラノソームという袋があって、紫外線でチロシナーゼという酵素が活発になると、袋の中のチロシンという物質がメラニンと合成します。
メラノソーム内でメラニンが大量につくられ成熟すると、徐々に上に移動していきます。
最終的には、シミとして肌表面に現れます。
そして、健康な肌なら顔からはがれ落ちます。
美白化粧水・美容液で顔がかぶれる原因
メラニンは、紫外線を吸収し、紫外線が肌内部に害を及ぼさないようにするのが本来の働きです。
メラニンの働きがなければ、皮膚がんになる可能性もあります。
メラニンの生成を防ぐ美白成分は、メラニンの本来の働きを阻害するのですから、肌に負担がかかります。
これが、美白化粧水・美容液で顔がかぶれる原因です。
参考:小澤貴子『ウソをつく化粧品』(フォレスト出版)
吉本伸子『スキンケア美容医学事典』(池田書店)