2017年6月9日に、2016年度の「消費者白書」が公表されました。
それによると、2016年には、「お試し」で購入したつもりが定期購入だったというトラブルが急増しています。
2016年は2015年の3倍以上の相談が、国民消費者センターに寄せられているのは異常な増え方です。
特にサプリメントなどの健康食品に多いのが目立ちます。
相談の約8割は女性で、40代が約3割も占めています。
10代、20代の若年層も約2割を占めています。
なぜ勘違いするの?
例えば、お試し価格が100円で購入できるのは、「5ヶ月以上の購入が条件」であることが小さく書かれていたり、注文ページとは別のページに表示されていたりすることがあります。
これを見逃して注文してしまい、翌月も商品が届いて初めて定期購入であることに気づくケースが多いようです。
解約しようとしても、電話がつながらないようにしている悪質な業者もあります。
入り口はSNS
スマホが普及して、スマホで通販を利用する方、特に女性が増えています。
フェイスブックやツイッターといったSNSは、人と人をつなぎ、コミュニケーションを楽しむのに有効なサービスです。
SNSは、友だちから友だち、フォロワーからフォロワーへと拡散されていくのが特徴です。
「○○サプリでダイエットできた!」とつぶやけば、あっという間に全国に拡散されます。
友だち経由で届くと、信用してしまいますね。
最近では、不特定多数への発信にもよく利用されるようになっています。
このように、SNSからの誘導や広告には注意が必要です。
※むやみにLineに登録するのもやめましょう。
対策
「初回お試し価格○○円」や「初回限定無料」と書かれていれば、定期購入になります。
「初回」ですから、2回、3回と続きます。
例えば、3回(3ヵ月)以上の継続が条件となっていないか、よく確かめましょう。
このような条件を縛り(しばり)と呼んでいます。
縛りなどの条件が、小さい文字で書かれているサイトから購入するのはやめましょう。
意図的に小さくしている可能性があり、悪意を感じます。
全国の消費生活センター(国民生活センター)
http://www.kokusen.go.jp/map/