化粧品で単にアルコールと言う場合は、エチルアルコールのことです。
成分表示では、エタノール、無水エタノールと記載されています。
エチルアルコール=エタノール=アルコール
化粧品にアルコールを配合する目的
清浄……ふきとり化粧水などの場合、肌に残った皮脂や汚れ、色素などを浮かして取り除くことができます。
殺菌……防腐効果があります。
収れん……肌をひきしめます。
清涼……アルコールは蒸発するときに熱を奪うので、化粧水などアルコールを含んだ化粧品の使用後は、肌にスーッとした爽快感が残ります。
可溶化……水や油には溶けにくい各種の成分や香料、色素などを溶かし、化粧品の中に均一に混ぜることができます。
参照:化粧品に使われるアルコール(日本化粧品工業連合会)
http://www.jcia.org/n/pub/info/b/03-2/
化粧水の場合は、スーッとした爽快感・清涼感を出すためにアルコールが配合されていることが多いです。
化粧水のほとんどは水ですので、心地よい気分を味わうために使っていると言ってもいいでしょう。
化粧水に保湿は期待できません。
なぜなら、保湿成分が入っているとしてもごく少量だからです。
保湿成分の配合を多くすると、化粧水とは呼べずに美容液になってしまいます。
化粧水を選ぶのなら、『正しいスキンケア事典』(高橋書店)では、ビタミンC誘導体、しかもAPPS(リン酸パルチミン酸型)のビタミンC誘導体をすすめています。
ビタミンC誘導体は水溶性ですので、クリームよりも化粧水に配合した方が適しています。
「いちばんのおすすめは、ビタミンC誘導体入りの化粧水。ビタミンC誘導体は、抗酸化や美白、毛穴の引き締めなど、さまざまな効果をもつスーパー成分です。クリームなどより水に配合したほうが安定性が高まる成分なので、化粧水なら好ましいといえます。」
「いくつか種類があるが「リン酸パルチミン酸型(APPS)」がもっとも効果が高い。」
『正しいスキンケア事典』(高橋書店)より
・抗酸化:活性酸素を抑え、シワ、たるみを改善する。
・美白:シミ、ソバカスを改善する。
・毛穴の引き締め:毛穴の開きを目立たなくする。