
セラミド配合のドリンクのCMをテレビでよく見かけますので、「セラミドを飲むのと肌につけるのとどちらが効果的か?」について調べてみました。
セラミドを飲む場合とつける場合について
セラミドに限らず、コラーゲン、ヒアルロン酸を飲んでも効果はあまり期待できないというのが大半の専門家の意見です。
その理由としては、飲んでも消化管でアミノ酸に分解され、セラミド、コラーゲン、ヒアルロン酸としての性質を失うからです。
アミノ酸に分解されたものは、血管の補修など命にとって大切な器官にまず使用されます。
そして、一部はそのまま尿となって外に排出されます。
ただ、このアミノ酸がまわりまわって、セラミドの生成を促す可能性はあります。
セラミドは肌に直接つけた方が即効性あり
セラミドは細胞間脂質と呼ばれ、角質層の細胞と細胞の間にあり、水分を抱え込むようにして存在しています。
角質層は、肌表面のすぐ下にありますので、セラミドを飲むよりも肌に直接つけた方が、即効性があると考えられます。
セラミドを飲んでもダメなの?
セラミドを内からつくり出すには、食事や睡眠などの生活習慣を見直すことが、まず大切です。
健康な身体になれば、ターンオーバーの周期も正常になり、20代で約1ヶ月ほどでみずみずしい肌によみがえります。
ただ、最近の研究により、効果が全くないというのが否定されつつあります。
引用:スキンケア大学
ですので、長期的にみすえて、外側からセラミドを補いつつ、セラミドを飲むと効率的です。
化粧品やサプリメントのCMや広告、またはネットの口コミを見て、私たちが心得ておきたいのは、つけたり飲んだりしてもすぐに効果が現れることはないということです。
飲んだら次の日にはお肌がプルプル、みずみずしいお肌、ということはあり得ません。
ちょうどその日に、下から上がってきたセラミドが、たまたま角質層にとどまった場合は別ですが・・・。
参考
田村忠司『サプリメントの正体』(東洋経済新聞社)
近藤須雅子『9割の人が間違っている化粧品「効きめ」の真実』(講談社)