ベビーパウダーでニキビは治りません。
原料であるタルクに問題があるようです。
ベビーパウダーは、赤ちゃんのスキンケア用のパウダーの総称です。
主に、赤ちゃんの“あせも”や“ただれ”防止に使われます。
パウダーには、汗や水分を吸収・撥水する作用があります。
ベビーパウダーは、タルクとコーンスターチを原料としています。
タルクは、滑石(かっせき)という天然石を粉にしたものです。
また、コーンスターチは、トウモロコシからつくられたデンプンです。
タルクは、汗や水分を吸収し蒸発させる働きをします。
コーンスターチは、皮脂や汗を吸収しますが、肌が乾燥してくると水分を放出し、肌を保湿する働きがあります。
なぜベビーパウダーでニキビが治らないの?
毛穴に皮脂や汚れがたまるとよくないですよね。
毛穴の大きさは、約0.2mmです。
一方タルクの大きさは、約0.01mmです。
大きさを比べると、簡単にタルクの粒が毛穴に入り込めることがわかります。
ニキビは、白ニキビ→黒ニキビ→赤ニキビという順に悪化していきます。
白ニキビや黒ニキビの段階では、まだ毛穴の口が開いていますので、ここにベビーパウダーを使用すると毛穴にタルクがつまり、悪化してしまいます。
赤ニキビの段階では、毛穴の口が閉じられ、毛穴の中で炎症が起こっている状態ですので、ベビーパウダーの影響はあまりないと思われます。
なぜベビーパウダーでニキビが治るという話になったの?
先に書きましたが、コーンスターチが皮脂を吸収し、肌がサラサラになるからです。
皮脂はニキビの大敵ですからね。