基礎化粧品の乳液とクリームの違い
スキンケアのための化粧品(基礎化粧品)を使う順番は、化粧水→美容液→乳液→クリームと書かれていることが多いと思います。
化粧水で肌を整え、美容液で水分や美容成分を補います。
そして、乳液の後にクリームを使用すると説明されています。
しかし、乳液とクリームを使う目的は、両方とも肌に油分を補い、肌から水分が蒸発するのを防ぐためにです。
目的が同じであれば、両方使う必要があるのでしょうか。
乳液とクリームの違いについて調べてみました。
乳液とクリームの違い
『正しいスキンケア事典』(高橋書店)
『コスメティックQ&A』(中央書院)
とあるように、乳液とクリームの違いは、水と油分の配合量、油分の成分です。
水と油分の配合量
乳液は、20~30%の油分を含んでいます。
クリームは、油分が10~25%のバニシングクリームタイプ、油分が25~50%のエモリエントクリームタイプ、油分が50%以上のコールドクリームタイプに分けられます。
油分の成分
乳液は、スクワラン、オリーブ油、ホホバ油、シリコーン油などの流動性油分が使われます。
クリームは、ミツロウ、スクワランなどの固形、半固形の流動性の少ない油分が使われます。
乳液とクリームの使い分け
水分を閉じ込めるという目的は同じなので、両方使う必要はありません。
乳液液で顔全体にフタをし、乾燥など気になる部分にクリームを塗るという使い方をすればよいと思います。
また、水分と共に皮脂の分泌が減少する40代からは、乳液とクリームの両方を使い、皮脂の多い方は、油分の少ない乳液だけ使うという方法もあります。